2010年8月20日の記事

『犯人は‥‥‥あなたです!?!』 ~partⅡ~

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PARTⅠの次の日、小澤は阿蘇のお客様宅からひとり電車で帰ってました。

特急に乗り換えた時、空いていた席は50才前後とおぼしきご婦人の隣だったそうです。  上品な服装のその人は窓際に寄りかかり熟睡してある様子。 小声で「すいません。」と言って恐縮して座り、しばらく本を読んでいたそうです。 車掌さんが切符をきりに来た時もかなり疲れてあるのかピクリともせず、熟睡したままです。 最初は気を使い静かにしていた小澤もあまりに長い時間同じ体勢で動きがないので「なんかおかしい?」と思い、勇気を出して「あの、すいません、‥‥」と肩をトントンと叩いたそうです。かなり強く叩いて呼びかけても反応がないので、とっさの判断でイスに横に寝かしつけ、車掌さんを呼びに行ったそうです。ご婦人は途中下車で病院に連れて行かれたようです。

その後公安の方が車内でのご婦人の様子を聞くために小澤の隣の席に座られたみたいです。その際車両の乗客の方は犯人が警察官に事情聴取を受けているように錯覚している雰囲気がただよっていました。

“違うっちゃけど!” と思っても、少々汚れた作業着で上着を膝の上に置いて手元が隠れていたので完璧な犯人の姿です。博多駅で降りた時も周囲から怪訝な目で見られたそうです。

人は自分の狭いキャパシティーや経験の中で自分勝手に判断します。 外見や瞬間的な出来事で物事を判断してはいけません。物語は長いのです。   下の写真のような若者だったら結果は違ってたでしょうか?