2016年1月20日の記事

格差は大事

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昔、私の家は、爺さんが一番偉くて、親父、ばあさん、おふくろ、の順です。おかずも、爺さんと親父は特別でした。風呂の順番も同じです。男と女、大人と子供には格差がありました。クジラの刺身や、フグ、ウニやウナギは大人の男の食い物でした。中学や高校の運動部では一年と三年には神と奴隷ほどの格差があり、練習後寒い冬のユニホームやソックスの洗濯は手がちぎれるほどの痛さでした。社会人になると、修行時代と、一人前の役職との間に給料の格差、待遇の格差があり、口答えなどしようものなら「お前なんか10年早い。」と言われたもんです。よく怒られました。いじめではなく、教育としての格差は必要です。子供時代に親がまともな教育もできず、格差を教えず、金を使い、贅沢させたり、甘えさせたりして育てた子供はゆがんだ人間になり、人の役に立つどころか厄介者や犯罪者にすらなることが多いようです。伊集院静が言うように、子供のころ、格差や、人の死、自分より優れた人間はたくさんいることを実感させる必要があるようです。自分にできることで、人の役に立つ人生を死ぬまで続けることが大事です。格差こそ平等です。世の中の理不尽も最低限受け入れる度量も必要です。度を過ぎると戦わなければなりません。まっとうに生きてりゃ、年老いて体力は落ちても、経験や思慮深さで十分勝負できます。目をぎらつかせて生きていきたいものです。

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