2016年3月18日の記事

築25年の家

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わたしが輸入住宅を手掛け始めた34歳の若造時代、名家である八代H邸の仕事をさせていただきました。代々続く、お医者様の家系で、著名な政治家もご親戚におられました。江戸、明治、大正、昭和の建物が現存しており、素晴らしい日本庭園を囲む多くの建物を地域に解放されています。平成の建物として、120坪の大邸宅を作ることはうれしくもあり、緊張もしました。新幹線もなく、車や、特急、時には寝台車で通ったものです。メンテをしながら今もお付き合いさせていただいてることが私の誇りです。60歳になってみるこの家は、年月が醸し出す重厚さ、渋さで、新築時より、確実に素敵です。もちろん日頃の手入れが行き届いていることが一番です。今でもここを訪れると、初心に帰れます。そして家は小細工せず、大胆に、年月が味になる本物の材料を使い、しっかり建てることが基本だと感じます。人に任せず、自分も職人や、業者と一緒にメンテに立ち会うようにしています。先生はとてもお忙しい方でなかなかお会いできませんが、奥様は一人何役もこなし大変でしょうがいつも笑顔で、お元気な魅力ある方です。これからもずっとお付き合いいただけるように、しっかり守り続けます。

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