島で生まれ育った私にとって、村の人の仕事は暮らしに欠かせないものでした。多くはイカ釣り漁師で、村の財政を支えてました。私のお袋とおばは食料品店。おじは建材店、親父は島と本土を結ぶ貨物船で、島で取れたするめを運び、帰りは生活物資の運搬です。洋品店や、電気店、床屋、ちゃんぽんがうまい食堂、酒屋、船具店、写真屋、製材所、大工、タクシー、お寺、診療所、交番、保育園と、小中学校、郵便局、映画館、スナック、ほとんど家族経営で、勤め人は役場と、学校、するめ加工所、商工会、電電公社くらいです。みんな日々の暮らしに欠かせない、仕事です。仕事とは暮らしの中にあるほうが幸せのような気がします。大手銀行、IT企業、生保、証券、・・・・くだらない仕事です。