昔、一緒に働いたSさんが事務所に来てくれました。一番謙虚に、お客様のために働いていた人です。70を過ぎても大きな会社で今も変わらず全てをしょい込んで 裏方で遅くまで動いているようです。彼も今の若い人の考え方に疑問を持ちながら働いてます。昔の多くのご入居者がS さんはどうされてますかと、名前がでます。信頼されてた証拠です。彼と話すとホッとします。私の娘も大好きなおじちゃんでした。働くことが好きで、家を創ることが好きで「俺、給料の分働けてるかなー。」といった言葉はずっと私の頭に残ってます。安月給でみんな文句ばかりの中でこの人を尊敬してました。この年になると、年を取っただけで昔を振り返り、思い出にすがり、自分の中で整理して、のんびりしてる人が多い中、彼はまだまだ若いころと変わらず働いてます。私もそうです。昔の恨みつらみや、役所や銀行や税務署、ワッセナーなどに理不尽な扱いをされたことを 簡単には整理できず、いつかきっちり落とし前付けてやると思ってます。 そのためにはいい作品を作り続けるしかありません。まだ喜怒哀楽のまま、しゃにむに動こうと彼にあって思いました。我々は定年して縁側で新聞広げる生活は苦痛でしかありません。


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