コンビニで酒を買うのに、私のような初老の大人でさえ、タッチパネルを押さなければいけません。エロ本はテープで中が見えないようにしてるといっても、表紙が超刺激エロ画像ですから問題の真意がわかっていません。銀行の住宅ローン申し込みも、直筆で、何度も住所、名前、会社名、を書く必要があり、本人確認とやらで免許証のコピー、所得証明、物件案内、見積書・・・とにかく大量の書類を集めます。こんなパソコンの世の中で、肝心の手続きの簡素化には使われず、まして銀行とのメールはアウトです。相変わらず、銀行側のリスク回避のみを押し付けます。薬をやった俳優や、歌い手の作品を流すの流さないので、ごちゃごちゃいってますが、よってたかって決めなければならないことでもないでしょう。大人の社会ではなくなりつつあります。
仕事のやり方
私は多くの人と会うことが仕事だと教えられました。人の中に身をおくことで情報がもらえ、刺激をいただけ、化学反応がおこり成長できると思います。デジタルの世界では、なるべく人と会わず、パソコンを駆使して物事を簡潔に処理するべきという考えのようです。無駄な経費や、時間を使わない仕事の仕方をよしとしているようです。私はパソコンが苦手ということは認めますが、それより何より、会わなくて済む仕事はたいした仕事ではないという考えです。電話ですら失礼なことも多く、出かけて顔を見て話すことが仕事の基本だと思います。水巻のK先生ご夫妻など、伺うといつも笑顔で出迎えていただき、数時間現場でお話しすることで、いろんな勉強をさせていただきます。
かなりの走行距離
水巻、則松、宗像、佐世保、ワッセナー、日田・・・・この一週間走り回ってます。最近は車から降りると、どっと疲れます。桜がどこも満開で、多くの花見客が楽しんでいますが、夜はバタンキュウです。下調べや打ち合わせ、役所とのやり取り。銀行の融資・・・がすべてうまく言って住宅は契約です。気がせっかちなので、目の前のものをおいといて休むことができず、いつもバタバタしています。相変わらず、役所とは見解の相違が多く、声が大きくなります。帰りの車で頭を冷やし次に向かいます。毎年、5万キロくらいの走行距離です。「忙しく動き回るやつは儲けないよ。」と口の悪い友人は言います。性分だから仕方ありません。じっとしてられないのですから。
最近思うこと
われわれのお客様は皆さん夢を持って、こだわって家を作られるのですが、引渡し後、散らかして雑然と暮らす家族、いつもモデルホームのようにきれいに暮らす家族、とにかく家を大事にしてある家族。さまざまです。その中で、家を大事にされてる方は、人も大事にしているようです。作った職人たち、デザインしたわれわれとの共有財産という思いを自然と持ってくださってます。お人柄も含め、長くお付き合いが続きます。反対に、高価な物を入れたり、いい材料を使った家も大事にされないと、ガラクタです。ぶっちらかしたり、掃除が行き届かない理由が、「忙しい。」で片付けられてる人は魅力的ではありません。10年、15年、20年年月を重ねた家を見ると、同じように建てた家が年月とともに、財産になってたり、ガラクタになったりしています。素敵な家かどうかは、住む人の性格です。
都心の高層マンション、古民家、ハワイの豪邸、・・・・
いろんな観点から、住まいを取り上げる番組も多くなりました。どれを見ても、「わーーー。」という驚きの声と、「すごい。」「理想。」「最高じゃないですか。」・・・・価格でもう一度、「わーーー。」と叫び、終了です。出来合いの商品を見ることばかりです。自分の家をプロと一緒に作っていく過程の面白さや、迷い。工夫や、予算との戦い、職人とのふれあい、完成の喜び、・・・自分で決めた仕上げや、色への思い入れ、大事にする気持ち、自分たちの家族のすみかの大切さなど、テレビが伝えてくれればいいのにといつも思います。何億も出して出来合いの商業ベースの住まいを手に入れることがどれだけこっけいな行為かを教えてやるべきです。少ない予算でも必死で作り上げる自分の家を手にした人が幸せに違いありません。生きる上で、動物も昆虫も、巣作りが大事です。
すごいスピードで世の中変わります。
もうついていけません。アイフォンでいっぱいいっぱいなのに、現金からカードマネーの社会が推進され、すべての乗り物や、ホテルや、映画の予約や支払いはパソコンになり、タクシーもパソコンによる相乗り、何がなんだかわかりません。高齢化社会にやさしい方向に向かっているのでしょうか。俺俺詐欺や、アポ電詐欺などに効果があるといいますが、それは若い頭で考えたことで、高齢者はこの複雑さがだまされる原因でもあります。先日高速のパーキングの食事どころで、食券が買えず困っている老夫婦に会いました。どこのお札を入れるのか、小さい字はなんて書いてあるのか、私にお金を渡し、「すみません何でもいいのでうどんかそばを買ってください。」人と話して暮らしてきた人生の後半すべて機械でやってくださいといわれることがどれだけつらいことか。都会と田舎になるのかどうかわかりませんが、お年寄りが暮らしやすい町やコミュニティーが必要です。お年寄りにどうしたら話してもらえるかという仕組みが今こそ大事です。彼らの考えや経験、という財産が若者に吸収されてないことが「なまけもののばか」を多く生んでる原因です。
どうしたのゴーンさん
もともと神様のように、すごい人だという評価を受けてたころから私は首をひねり、考えられないリストラや、工場閉鎖、下請けいじめを続けるゴーンさんが嫌いでした。日本人の感性では一度日産はつぶれるべきで、そのあともう一度立ち上がるべきだったと思います。多くの犠牲で、成り立ち、莫大なお金を手にする連中は優れた経営者ではなく、ずるがしこい犯罪者だと思っていました。法的な問題ではなく、人として魅力はありません。わけわからん変装で出てきた行為、軽自動車に乗り込んだ行為はもうこれだけで、何を言おうと世の中を馬鹿にしているしょうがねえやつだと思います。金と力と人間性は比例せず、むしろ金を莫大に手に入れてるやつはろくな者じゃねえということです。