2025年1月31日の記事

古いとは何事か

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わたしの子供のころ家には、親戚や周りを束ねるじいちゃんがいました。おやじは船乗りで家には月の半分しかいません。おふくろは店から家のことまですべて忙しく動き回り、叔父、叔母もそれぞれ仕事で大変でした。周りの人も働かないと食えない時代です。ほとんどがイカ釣り漁師の街です。夜を徹して頑張ってました。冠婚葬祭は仕事を辞めて皆が集まり自分たちの手でことをなしました。そんないろんな人にかわいがられ躾られて、大人の世界を子供なりに見て育ったことが今にして思うとよかったと思います。じいちゃんやばあちゃんは親とは違った 躾の仕方があったように思います。仕事とは別に得意なことで街に貢献する人もいました。 まずはそこには報酬はありません。人の役に立つ喜びだけです。じいちゃんと、医者と、坊さん三人がそろっていろいろ町のことを話していたことを思い出します。今私も含め、この年になると「そんな考えは古い。」とよく言われます。もっと年を取ると老害とまで言われる始末です。古くて何が悪いのか。あなたたちはそのいい時代を知らんでしょ。と言いたくなります。今よりずっといい時代でした。年寄りも若者も一緒になって、てんやわんやしながら働かないといけない時代で、人が主役のアナログの時代はみんなが汗水流して生活してました。そんな古い人間が組織にもいないといけません。古さを教える人がいるのです。和久さんのように。全てを数字で決めごとをして、楽に生活できる手段を手助けしてあげないといけない甘えん坊の今の人たちには、たくましさや、我慢強さや人を助ける勇気が欠落しています。古くて結構。