頼もしいプロの職人

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ビルの最上階をリニューアルしてクリニックを作る仕事をいただき、今日エアコン、設備、電気の職人とともに、現場調査を行いました。隅々まで調査して、報告をしてくれる職人は頼もしく、どうしたらうまくいくかを一生懸命考えてくれます。そもそもこうして調査に立ち会ってくれる職人が多くはありません。こういう人たちこそプロです。いろんな現場にいろんなレベルの職人と合いますが、保守的で、前向きにならず、できない理由ばかり話す職人にはがっかりします。最近は手取り足とり、世話してあげないと何もできない頭が悪い職人が多くなりました。オーナーや、デザイナーのやりたいことを理解し、仕事をしてくれる職人には頭が下がります。今日の調査で、図面が進みます。彼らがいてくれると、間違いはありません。私のデザインがうまくはまればいい作品になります。

保守的な職人

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職人は初めての材料や、やり方に対して抵抗する人が多いようです。「おもしろい。」と感じて前向きにチャレンジしてくれる人もいますが多くはしり込みします。特に最近は既製品をただ簡単にプラモデルのように組み合わせることが主流になりつつあり、できる職人に高い日当より、セミプロのような人を安く使うことで、予算を抑えるようです。われわれのように輸入部材を使うものにとっては職人確保が大事な仕事です。いい物を見つけ使おうとしても職人がいないとあきらめてしまいます。材料確保と同じくらい職人確保が切実です。いい作品を作り、職人のプライドに火をつけないといけません。 

物欲

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家作りを通しいろいろなオーナーとお付き合いさせていただきますが、王道の家作りの期間を楽しまれる方は多くありません。王道とは、自分たちの住まい方を楽しみながら決定していくことです。それをお聞かせいただいたり、話し合ったりしてはじめて、照明、コンセント、設備などが決まります。突然プロになったような感覚で空間作りや材料や工程や段取りに入ってこられると、うまくいきません。何度も暮らしをイメージし、話し合うことで、われわれに情報をいただけることが何よりいい家を作るコツです。物欲は家作りには敵です。もの第一主義になると、家という空間がもののために作られ始めるからです。空間がよりよくなるものという順序を間違ってはいけません。ただ正統派の家作りの時間を楽しまれる人は多くありませんが、そんなオーナーに出会うとうれしくなります。

集う現場

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南区A邸は職人さんたちと打ち合わせてすごいスピードで、完成に近づいています。何かあると多くの職人さんが集ってくれます。オーナーのお人柄だと思います。以前から言ってますが日本の誇るべきものは職人の力であり、技です。どの国より、飛びぬけて高いレベルです。しかし組織になればなるほど、職人のよさが削られます。いい現場監督は職人から慕われます。そうでなければ直接じかに職人と話して仕事を依頼したほうが間違いないものができます。それぞれの職人が集い、話し合い、工事が進むことで無理な工期をやり遂げてくれます。長い住宅作りでこれほどタイトな現場は初めてです。

鹿島から南区

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鹿島に行きました。昨年末、家は引き渡し、やっとガレージができました。あさってアスファルト敷きです。帰って南区A邸に行きました。外壁のタイルが張られていました。どちらの建物も、プロポーションはいいのですが、ディティールまで気を使ってほしいと思います。「これでいいでしょ。」という言葉はもう後ろ向きの仕事です。来月完成予定のA邸は外構工事の打ち合わせが終わり見積もり中です。

現場集合

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南区A邸が着々と進んでいます。現場小屋には棟梁が管理者も兼ねていつもいます。職人も多くが出入りして、間に合わせるためにがんばっています。オーナーはじめ、手が止まらないように、すぐ現場集合で、物事を打ち合わせ決定していきます。これが家作りの基本です。オーナー、デザイン屋、職人がその場で話し合い物事を決めると間違いがありませんし、情報を共有できます。「職人と話す。」事が大事です。外のモールもつき、塗装に入りました。あと一ヶ月で完成です。Y邸ガレージハウスは18日完成です。

  

アイディア

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私の仕事は、アイディア勝負のところがあります。皆がやってきたことをなぞるのではなく、情報を自分流に応用し、新しいアイディアを提案することが大事です。猫ちゃん、ワンちゃんの部屋、バスルーム、書斎など、今までにない面白いものにチャレンジすることが喜ばれます。いろんな経験はしてきましたが、今でも遊ぶこと、多くの本を見ること、読むこと、旅に出ること、人と話すこと、・・・・自分の遊びの引き出しを多く持つことがいいデザイン屋かどうかです。腰パネルや、飾り柱、内部の石の使い方、・・・・ひとつとして同じ空間花井のですからそのときそのとき現場で、アイディアを出しながら進めるのがわれわれ流です。

昔からの仲間たち

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南区A邸のエクステリアで、スタンプコンクリート、アイアンフェンス、門扉などそれぞれ分離で、短い期間で作る必要があります。外構屋に頼んでも、この短期間の条件ならこだわったものができません。予算もオーバーします。いろんな人の協力で何とか請けてもらえました。昔からのこだわる仲間たちです。いい物を作る人たちが徹夜してでもといってくれました。「予算内でやります。その代わり条件はいいものを作らせてください。」とのことです。「間に合うために規格品とか既製品でいいと思われるのならやりません。」いいねー。時代遅れで儲けることが下手な連中ですが物づくりが好きでプライドは高いやつらです。しゃべりは下手ですが、自分がやった作品の写真を抱えて、熱くオーナーに語ります。「おまかせします。」といってくれたオーナーもこれまた男前です。

春のような一日。南区から鹿島

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南区A邸はもうボードが終わりそうです。杭も含めて2ヶ月あまりで、100坪の家をここまで持ってくるとはたいしたものです。みながゆるいところがなく目がマジになって仕事をしています。細かいところにはこだわりを持っていますが、それも快く受け入れ、がんばっています。オーナーご夫婦も納得されてます。鹿島に行くと入っているはずの職人がいません。無駄な時間と、お金です。最近忙しいせいで、作り手の都合を優先しますが、報告、連絡、段取り、を謙虚にきちんとやってほしいものです。工務店がわれわれやオーナーのやさしさに甘えては力がつきませんし、本物の信頼が得られません。仲間を思いやる仕事は報告、連絡、段取りをきちんとやることです。

メンテと打ち合わせ

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私は熊本のS邸にメンテで走りました。工務店が無責任で動かないからといっても、なぜデザイン屋がお金をつかってまで工事のメンテに走るのかというと、自分のかけがえのない作品だからです。ご入居者だからです。一番の財産だからです。大変喜んでいただき、いいお付き合いができてます。事務所では、棟梁も参加の上、A邸の打ち合わせが行われました。スピード感ある現場です。アナログで、昔ながらのオーナーとのお付き合いで、家作りを行っています。このやり方しかできませんが、楽しくものづくりを仲間とともにがんばりながらオーナーとお付き合いいただいています。