今年も現場はいろいろありました。急な変更や、間違いや、部材の間違い、遅延、増改築では思いもよらぬ腐食、痛みの発見・・・・そのつど工務店、職人さんに、無理をしてもらいます。いやいやながらやる人もいれば、積極的にいち早く動く人もいます。スムーズに行くことのほうが少ないと思いますが皆が少しでもいい家をという気持ちがあればいい家になります。現場が前向きかどうかが大事です。みんなと作品を共有するため、来月作品集を新しい作品を加え増刷します。どことも違う家作りを突き詰めます。
2019年12月の記事
融資・・・美しい家
宗像T邸の現場に行きました。家具造作も含め仕上げに入るまでの細かいチェックです。塗装の間違いを指示して、スピーカーや外構の話をしました。雨の中足場をはずしてました。帰りの車に、銀行から最終金の手続きの件で電話です。年明けに、書類を用意して、オーナーに同行いただいて一月末完成予定、実行です。糸島M邸は確認申請が許可され、こちらも金融機関から実行に当たり書類の催促です。2月着工予定です。金融機関や、融資の話は大の苦手なんですが、がんばってます。仲間の手をかりすべてを二人でやるのですからいやがおうにも詳しくなります。出会いから引渡しまで一人でやってこそ本当の住宅屋です。金儲けの効率のためのシステム人事は大嫌いです。建物に愛情がわかず、一人前になれません。話は変わりますがT邸の真裏の外観もきれいなシンメトリーです。美しい家は外から間取りが読み取れない家です。シンプルでバランスのいい外観を目指した家です。
現場もクリスマス。さすがUSA
ご招待
先日、水巻K邸の忘年会、リニューアルのお披露目会が行われ、医療関係者が多数参加の中ご招待していただきました。お世話になった院長先生ご夫妻、大先生ご夫妻、K先生などとお話できて、おいしい料理とともに楽しいひと時でした。前日夜遅くまでご夫婦とお子さんで飾り付けされたと聞きました。特に奥様が明るく裏方で料理を作り動き回っていらっしゃる姿が印象的で、院長先生も皆に声をかけられとても勉強になりましたs。先生手作りのカレーは絶品で好評でした。スタッフ、関係者の会話からも地域医療を支える意気込みも伝わり、ホスピタリティーあふれる医院だと再確認しました。携われたことをうれしく思います。これからもずっとお付き合いしていただけるようにがんばります。
米軍住宅投資物件説明会, ワッセナーO邸
お世話になっているL&S主催で米軍住宅投資説明会がハウステンボスホテルヨーロッパの吉祥亭でおこなわれました。お客様、関係者総勢約30名ほどで、わかりやすい説明と、今まで作ってきた実際の町へのご案内、造成中の現地ご案内がマイクロバスで行われました。昼食には豪華料理が並び、料理長もご挨拶されました。お帰りには和のお店が作ったロールケーキも頂きご機嫌です。このビジネスはシンプルですが、佐世保という町で、信頼関係のもと成り立つリスクの少ない魅力的な投資物件です。私も多くの方に概要は説明し、お勧めしています。私もこの説明会に出て、今後家そのもののデザインを、再度練って魅力的なものにしていきたいと思いました。夜遅く娘が事務所にきて、ロールケーキをコーディネーターと食べて、「お、い、し、いー、この生地卵たくさんだと思う、くりーむ、ちがうねー。」二人でうるさいことでしたがオーナーにこういわせるようなものを私も造る努力を続けます。終わってからワッセナーO邸の現場に行きました。いろいろな事情で遅れてますが、家そのものはいつものようにしっかり作り続けてます。好みは人それぞれですが輸入住宅の感性を持ってる方からは支持いただけるものができるはずです。
ちょっとしたことで建物の表情は変わる。
まずはがんばってプロポーションが美しい建物をデザインするのですが,経験豊富でも輸入住宅の経験が少ない工務店はうまく建物の表情が作れません。外部モールの厚みや幅は建物の大きさやバランスで決めます。設計の段階で決めることは不可能で現場決めます。チェアレールやパネル造作、キーストンなど品番だけを要求する工務店は伸びません。この検証と作業ができるかどうかがうまいかヘタかの決め手です。多くの人からいただく「なんかわからんけど、あなたたちの家は違うのよね。」という言葉がわれわれにとって生命線です。零細企業で、人も2,3人、お金もない・・・・・。それでもそのなぜかわからないけどよそとは違うデザインを期待して依頼いただけてます。オーナーと現場で話し、いろいろ打つ手に喜んでいただきます。
いくつかの工務店からどうしたらいいのかという相談を受けることも多々あります。みんなでひとつでもすこしでもいい建物ものを作る努力をすることが大事です。規制を作ることより、楽しく話し合うことが建築デザインには必要です。
ひらめきと勘、眉間のしわと笑顔
空間や住宅を作るためには日々の勉強を重ねた上で、ひらめきと勘が大事です。どの材料をどう操って素敵に作るかがひらめき、人の目線からどう移るかのバランスは勘です。降りてきた思考を伝えることが打ち合わせです。笑顔のうちあわせはいい家になります。眉間にしわを寄せて作り、話す打ち合わせはどうかと思います。T邸は寄棟のジョージアンです。シンメトリーのファサードが似合う敷地です。窓モールもつき、メリハリが出てきました。今回は玄関柱は溝付きコラムの角型です。まずいときはすぐ変更する覚悟を持っていつも現場に臨みます。図面の段階すべてベストで変更なしという天才ではありません。K医院の2階検査待合、会議、事務室も出来上がり検査をしました。オーナーが喜ばれることが何よりです。