ハウステンボスワッセナーのY邸のお引き渡しを終えました。みんなの頑張りで予定の工期通り何とか終わりました。オーナーご夫婦にも大変喜んでいただき、「感謝してます。」というもったいないお言葉もいただけました。いくつかの手直しと、新しいご依頼を受け、連休明け15日までには完了する予定です。家の前にクルーザーを停泊される予定です。楽しみです。この町がまた一つ心ある人に出会い、レベルアップします。夜の風景と、昼の風景をしっかり写真撮影する予定です。お人柄的にも、資金的にも、レベルの高いお客様に恵まれ続けています。アーツ工房とともにこの町の仕事を続けたいものです。今、S邸を施工中です。楽しみです。家具やカーテンなど、お任せしますといってくださることに、とてもうれしさと責任感を感じます。平田のコーディネートは進化を続けています。
2016年4月の記事
ハウステンボス現場回り、佐世保S社長ご夫妻訪問
ワッセナーの現場を回りました。Y邸は今月完成、S邸は解体が続いています。先日お引き渡しのM邸も石鹸入れやキッチンの棚など、残っています。この町は、この町を愛せる人が住み、愛する人が管理し、心ある専門職の人たちに託して守られるべきだといつも思います。佐世保に走り、Sご夫妻の事務所にお伺いして、家具のお話をしました。いつも前向きで、人をひきつける魅力をお持ちです。そしていよいよ佐世保の、タウン建設が始まります。どこにうかがっても、我々の熊本のご入居者のことを心配していただきます。作品集を見て、身近に感じていただいてるようです。
我々は元気に仕事をつづけ、頑張りながらご入居者からの依頼や、リクエストにこたえるつもりです。
ご入居者
熊本、八代、阿蘇、湯布院、・・・・多くのご入居者が生活され、仕事をされてます。大きな被害の連絡はありませんが、電話ををいただいて、「大丈夫ですよ。」という声が何よりほっとします。メール、ブログ、FB等で、頑張っていらっしゃるのを見ると、役に立てないことが悔しくなります。落ち着いて、細かい部分も含め、点検に訪問したいと考えてます。今回の震災で、物流が遅れたり、職人不足、資材高騰、・・・・さまざまのことが起こりえます。早め早めの手を打ち、きちんとした説明と、工程がより必要な時期です。
役所には臨機応変という言葉は存在せず、責任逃れのできる事を要求してきます。審査したものはすぐライフスタイルの変化で、改装され、増築され、意味のない審査業務が今回の被害の一因とも言えます。現場や状況に応じた指導など役人には無理だと思います。今やってるフルリフォームなど、構造強化、デザインで街並みに寄与し、配管配線などのライフラインの手直しなど、役所は一切かかわりません。変な国です。役人天国です。自分たちの役所が崩れているのに、人様の建物など審査できるのかと思います。
あと半月
ハウステンボスワッセナーのY邸があと二週間です。ペンキやクロスや左官が入り乱れ、ラストスパートです。二階はクロスが個性的で、さすが平田です。思いもかけない、構造の腐食など発覚し、できるだけのことはして、補強、補修出来たと、自負しています。アーツ工房でなければできない工事だと思います。同じワッセナーのS邸も着工しました。これから慎重に解体し、構造材の入れ替え、外壁タイル張り利用という、とんでもない工事にチャレンジです。アーツ工房に甘えてばかりですが、大宰府M邸、春日T邸も、SOSを出して佐世保から走ってもらってます。デザインと施工が信頼しあってやる仕事はこだわりが多く、あまり利益はありませんが、いいものを作って喜び合う事ができます。それがお客様からの紹介につながり、頑張れます。
多くの仕事をさせていただいた熊本をはじめとする今回の地震は、これでもかというくらい襲い掛かります。気が気ではないニュースばかりで、飛んでいきたいのですが、道も新幹線もままならず、祈るばかりです。
オーナーが見える職人
仕事をするうえで、オーナーの気持ちをくみ取り、少しでも喜んでいただこうとか、ほかの職人の仕事と絡んで話し合いの上でいいものを作ろうとか、掃除をしよう、片付けよう、そんな職人は腕もいいようです。自分都合で仕事をしたり、自分の分野の仕事だけやる人、できない理由だけ長々と訴える人、こんな人ほど、下手です。決まり文句は「これでいいでしょ。」です。こんな人が現場に来たら、私の血圧は上がりっぱなしです。いつもの大工さんはわたしのSOSですぐ走ってきてくれます。そして、「こうしたほうがお客様がよろこばれるでしょうから・・・・・。」と相談をしてきます。手早いし、うまいし、信頼がおけます。素人のはずのオーナーも、うまい職人と下手な職人は見分けられます。それは腕と、ものづくりへの真摯な姿勢が比例しているからです。大宰府のM邸の一期工事が終わり、14日から春日T邸です。15日はももち浜M邸マンションリフォーム、ハウステンボスS邸リニューアル開始です。今月は月内ワッセナーのY邸引き渡し、糟屋の薬局申請提出、佐世保マンション業者打ち合わせ、と続き、計画提出中の、M邸、S邸、Mマンションリニューアルと、打ち合わせは続きます。全てはオーナーのご満足を得るため、動きます。
手作り
ハウステンボスワッセナーY邸の現場と、同じくもうすぐ着工のS邸打ち合わせ、佐世保マンションの顔合わせでした。いろんな思いや意見を話し合い、みんなと気持ちを一つにして作りこんでいく仕事はとてもプレッシャーがありますがやりがいもそれ以上に大きいものです。全てがなんだかデジタルで、レトルト化してる時代に、アナログで、手作りのものは下手すると時代遅れ、いいものは貴重品になります。大手のプレハブ住宅もレトルト化のようなもので数を売るため、工場製作とし、コマーシャルや、モデルハウスでビジネス展開です。カレーや親子丼や、中華などもレトルト食品が出回り、すごい量のコマーシャルです。こだわり手作りのカレーや、中華屋はコマーシャルはなく、一人一人に味を認められるしかありません。組織と呼ばれる集団はレトルトビジネスであり、個の力を集めた、仲間と呼ばれる人たちを、手作りビジネスと呼んでます。この年になってからが吸収するものが多いように思います。これからの自分の作品に自分が期待しています。「本物」とは作り手の気持ちが宿るものだと思います。
判断
大宰府M邸のセントラルエアコン、および、ヴァニティーリニューアル工事が始まり、毎日、立会です。解体して判断することが多く、職人と相談しながら進めています。そのあと、キッチンリニューアル工事、リビングリニューアル工事、と、お住まいになりながらの工事が続きます。騒音や、ホコリや多くの人の出入りで、ストレスをお感じになることが心配です。マンションの狭い空間だとストレスがピークとなることもあります。最近は工務店も、指示待ち族が多く、自分から「こうしましょう。これもやらせてください、」など前向きな言葉はなく、プライドも持たないようです。はなから輸入物は覚えようとしません。「あと工事のことはお任せください。」と言ってくれる職人は宝です。輸入キャビの組み立て据え付けに、佐世保から飛んできてくれる事に、大工に感謝です。
粕屋の薬局の申請用の図面を書き始め、筑後のM邸プランはあと清書です。どの仕事も的確な決断、判断で事が進みます。そこを間違わないために、多くの引き出しを持ち、多くの相談をし、頑張ります。
デザインするか修理をするか
我々は空間をできるだけデザインしながら新しい住まいを作り上げるリニューアルをしています。オーナーがデザインを任せてくださるのは、プロが作る空間に期待されるからです。ワッセナーのM邸やI邸が多くの人に評価されるのは、既存にこだわらず、新しいものに生まれ変わったからです。一方、オーナーの要望や、考えで、修理に近い依頼をいただき、新しくすることを、リフォームといいます。リフォームは工事屋さんの仕事です。逆にデザイン屋さんが入ると事がうまく進みません。既存の空間のまずいところと古いところを直す感性はオーナー主導型でできる仕事です。難しいものではありません。リニューアルはポジティブな発想で、リフォームはネガティブとは言いませんが、先日もリニューアルさせていただいたワッセナーのM様からいただいた言葉です。「素人では絶対考えられない空間が出来上がり、新築と変わりないものが手に入るとは思ってもみなかった。」T様は「小澤さんたちは中古住宅をきれいにするんではなく、中古住宅を新しい初めて見る住宅にしてくれる。」と言っていただきました。特にワッセナーは街並みと、統一デザインと、歴史が作った味わいを捨てず、新しくよみがえらせることが求められる、エリアです。よくデザイン屋は小さいことを考えてないように言われることがありますが、既成概念や今の暮らしにとらわれすぎで、動線が一歩二歩遠くなっても、それに余りある、心地よさと、美しさと、わくわく感が手に入ります。今まで経験したことがない、居心地の良さは必ず提供しているつもりです。