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思い出深い家

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北九州で築55年年の家をリニューアルしたのが24年前です。戦後すぐの家ということになります。湯布院の旅館のような家をリクエストされ輸入部材と和風住宅の欄間や梁を駆使して、面白い家ができました。久しぶりにお電話いただき伺うととても渋く、素敵な空間を維持してくださっていて高齢のご夫婦は「この家でずいぶん楽しませてもらい、居心地のいい生活ができました。ありがとうございます。工事中も小澤さんに色々見学や食事に連れて行ってもらい楽しかったことが忘れらません。」と言っていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。ご夫婦ともあの頃と同じ魅力的な笑顔でした。わたしのデザインの中でも一番印象的な家です。しかしふと思いました。年月とともに 今作る家に重みがなくなっています。20年30年前の家が今よりはるかにいいのです。材料なのか、デザインなのか・・・・。人の手を使わず、既製品でお茶を濁しているのかもしれません。早く安くはレベルは違えど、輸入部材にも徐々に押し寄せてるのかもしれません。私はなるべく対抗して、家づくりしているつもりですが、もう一度家を考えてみようと思いました。名残惜しいかったのですが、またうかがう約束をして帰りました

 家を創った後の仕事

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目の前が海の家のサービスヤードができました。白の塗装にドアが赤です。そのほかコーディネーターはスタンドや小物を手配しています。水巻のクリニックは待合、中待合の椅子の打ち合わせが今日も行われます。久留米小児科、百道浜住宅のリニューアルはもうすぐ着工です。ある意味、家に関するすべての依頼に喜んで対応できることが我々のやり方です。ただ工務店のものの考え方がだんだん横着になっていくことにがっかりすることが多くなりました。それは職人の甘えや、向上心のなさ、自分のペースでしか仕事をしないからです。手も心もレベルが低くなりました。いくつか残っているお客様を見て仕事する人たちを大事にしなければと思います。

相談、依頼

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建物をデザインして、完成すると我々のお客様は、家具の相談があり、ほとんど依頼されます。東京、神戸のショールームに一緒に出向いたり、場合によってはアメリカに行くこともあります。リネンやキッチン用品、おしゃれな小物、絵画、時計・・・・ほとんどお任せでコーディネーターが頑張ります。庭の管理や,掃除、かたずけ、クリスマスの飾りつけ、などライフスタイルコーディネートと呼ばれるものすべての相談、依頼にこたえる責任があります。ここまでやるところはそうそうありません。逆に時代と逆行してるのかもしれません。経営者という人なら、 繁雑な業務だし、人材もいないし、クレームの温床として、家だけ作ることが仕事とわりきるでしょう。それ以上のことは「できません。」のオンパレードです。我々はリスクがあることも勉強してすべて受けることで、知識を増やし、人とのつながりを創り、面白さも増えていきます。自分のレベルも上がります。すべてのことをお任せいただけることが信頼のあかしと考え、頑張ります。

 

連休中の改装

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 水巻のクリニックの診察室改装中です。3日に既存解体,墨出し、4日、間仕切壁新設まで終わりました。人数を入れて手際よく進んでます。後、内装仕上げです。昼間、先生の自宅では子供たちを大勢呼んで、バーベキューが行われてました。皆楽しそうです。いい天気に広い芝生の庭、最高です。その後目の前が海の家によりました。テラスで海を見ながらお茶を飲んでおられ,快晴で市内もよく見え,船、飛行機もいきかい、「最高ですよ。ここで気持ちいい時間を過ごせてます。ありがとうございます。」と言っていただき、いい連休です。L &Sの社長が米軍住宅の裏庭に自分たちで人工芝を張った写真を送ってくださいました。全くプロとそん色ない出来栄えです。どんどんグレードアップしていきます。

素敵な家が何より

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 つくづく我々のオーナーの素敵な考え方、お人柄に感激してるこの頃です。自宅の隣の土地を売りたいとおっしゃって早速不動産屋をご紹介しました。とてもいい土地で、角地100坪2750万で出したら買い付けが3250万ではいった様です。しかしオーナーはお断りになりました。今はやりの黒い箱型のアパートが隣に建つのがどうしてもいやで、「小澤さんのデザインしたものを建ててほしい。」とおっしゃいます。「隣に素敵な建物が建つほうが楽しいじゃない。お金が安くなってもいい家を建てたい人にお売りしたい。」ありがたいのですが、問い合わせ3件もアパート業者です。私はテラスハウスの上品な建物を建てることがいい土地と思いますが、戸数と安価な建物でのビジネスがはやりのこの頃です。もうしばらく待ちます。我々で大規模リホームをして十数年たったセカンドハウスがあります。今回福岡でセカンドハウスをお建ていただき、前の家をお売りになるようです。「この素敵さがわかるかたにお売りしたい。高く売るより、大事に住み続けていただける方にお売りします。」とてもありがたいお言葉です。やはり家を大事にしてくださる条件は、デザインがいいことです。再確認しました。住宅文化が損得や、ビジネスだけで進んでいることにがっかりします。文化がそがれていく昨今、日本はさらに住宅後進国になってます。

 

 甘い現場にならないように。

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 強く叱ったり、教育するとすぐやめる人が多いようです。整理整頓、養生、挨拶・・・・何がダメなのかさえわからず注意されたことが辞める原因だといいます。先日うまい割烹に食事に行きました。注文が終わると、ビールの次に出てきたのが飯のみです。魚の種類がわからないようで、なかなか注文が取れず、板さんに聞いてカンパチを注文。待つ間、からめしです。いくつかの料理を食べて、頼んでたみそ汁のみが最後です。座敷があるまあまあ大きな店ですが、こんなことは初めてです。料理の質も落ち、仲居さんの教育もなされてなく、不愉快でした。働き手の言い放題やり放題なのでしょうが、そんな人さっさとやめさせたほうが店のためです。でも契約違反とかで金取られたりもすると聞きます。厳しい採用基準を創ると、来なくて人手不足らしいです。建築の現場も業者もだんだんそんな人が見受けられます。たった一人でも責任と意欲がない人が現場に入ると、建物の細部の出来栄えに現れます。何よりオーナーを喜ばせるための仕事だと理解してほしいと考えます。自分の仕事が好きであることが全てです。そこが抜けると金もうけの詐欺という恥ずかしいことに手を出します。

 

思い出の現場

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 思い出深い現場も多々あります。熊本のプールがある家は私を変えてくれた代表作でもありますが、施工中いろんなことがありました。とても医者とは思えないハチャメチャな開業医の先生がオーナーです。棟上げ前後に大きな台風が続けざまに2個直撃して、心配で夜中に現場に行きました。夏とはいえ、そこには寝袋に我々の現場担当者と先生が寝てました。びっくりです。私が現場に行くたびに熊本のうまい店に連れて行っていただき、バンドをされてる先生のギターで歌を歌ったり、毎日が楽しい現場でした。プールができるきっかけは施工途中、庭の打ち合わせの時、「プールがあるとどんな庭よりかっこいいですよね。」の一言で「じゃつくろう。」と決まってしまい、毎日プールの設計をしました。先生は仕上げが近くなると作業服にタオルを巻いて病院終わりや休みの日は現場に職人のようないでたちで現れます。私の会社の若いやつが初めて現場に届け物に来て、座ってる先生に「なにさぼってるんですか邪魔ですよ。」という冷や汗ものの暴言を吐きました。完全に職人と間違えた社員は、す、い、ま、せ、ん。」デザインのメインである煙突の石張りに先生と立ち会う約束に遅れ、高速をとんでもないスピードで走り、オービスが光りました。後日「免許取り消し」の通知です。みんなに笑われながら一年後、自動車学校に通い、高齢ということもあり「番長」になりました。我々が作った大きな犬小屋で2匹のドーベルマンが飼われ「ゴンスとゴワス」と命名されました。鹿児島出身の先生がなずけ親です。プールがある大きな家は近所で子供たちの話題になり、「プールいくらではいれるんですか。」と水着の子供が来たそうです。私が感動したのは、熊本地震の際、大きな家と広い庭、井戸があり、発電機も備えてる我が家を解放されたことです。そして阿蘇神社の修復にも尽力され地元を愛されてます。

がってんだ職人

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現場は工務店と職人の舞台です。彼らは若いうちにきちんとした躾、教育を教わってない人が多くなり自分本位の仕事をします。工務店も職人がいなくなることを危惧してか叱ることもないようです。自分たちの仕事がどれだけ素晴らしいか、人を喜ばせることができるかさえわかってないようです。ここも自己保全なのか、できない、やれない、聞いてない、間に合わないばかりです。挨拶すらできない人もいます。かつて我々と職人や工務店は運命共同体で、お互いを認め合い、助け合い仕事をしてオーナーに喜んでいただいてました。みんなの顔がオーナーも見えてました。今はその喜びより、隠れてなるべく不要な仕事が来ないようにという考えのようです。幸い私には長い付き合いのプライドがある職人や工務店の社長がいます。我々が少し強引な仕事を持ってきても「合点だ。任せてください。」と言ってくれるし、ホウレンソウもきっちりしてくれるし、一緒にできたものを喜び合えます。できない理由より、どうしたらできるかをお互い考える関係。彼らを大事にしないといけませんが、「がってんだ」が見えなくなると、さようならです。いつも言うことですが作品集は、職人も含め、われわれの仕事を見ていただくものです。作品集でプライドを持った仕事をしてくれると信じてます。

 

メンテで訪れると…

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築25年ほどのご入居者のところにメンテで職人とともにうかがうことが続いてます。板付の家はセントラル機械室の断熱工事のやり替え、香椎の家は庭のやり替え、今日、百道浜は塗装のやり替えと屋根の塗り替えの見積もり提出。今週末伺うのは、ハウステンボスワッセナーの浴室と屋根です。どのオーナーとも話がはずみます。その話の中で、必ず、いろんな提案をしてほしいとおっしゃいます。家を大事にされ素敵な家に対する情熱を持ち続けていらっしゃいます。またワックスや窓掃除などの、大掃除、クローゼットの整理、庭の草取り、植木の剪定管理をしてくださる方、食事会のテーブルセッティングや後片付けをしてくださる方、・・・・忙しい仕事を持ってらっしゃったり、高齢になられた方は、われわれの家を理解され、信頼できる方で家の管理を望んであります。昔からそこまでやれて住宅屋と思ってはいたのですがなかなかむつかしく作れていません。ビジネスとしてアメリカでは当たり前のことなんですが。この分野が抜け落ちたままではいい家を創ってもその管理がむつかしいようです。あきらめずそんな部隊を創る努力を続けます。

 

 

手作りの魅力

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 最近我々が作った25年30年前の家がとてもいいと言っていただけます。現在のような便利で簡単な施工材料や方法ではなく、職人の工夫と手作りが魅力的なのでしょう。プレハブは所詮仮設でしかなく年月とともに朽ち果てます。昭和の映画やドラマや歌はくだらない制限がなく、いい意味の人間臭さが感じられ今、高評価のようです。人は機械で作られたものにそろそろ飽き飽きし始めてます。メジャーの試合でタブレットをベンチに持ち込みデータ解析して試合が行われてます。それがどうしても気に食わないのです。私は大谷より「4番サード長嶋」のワクワク感が大好きです。一人で9回まで投げ切ろうとするエースが好きです。東京で神宮の森を伐採したり建物を崩す再開発が魅力的だったためしがありません。福岡天神も市民のためではない機械を使って金もうけの街が作られていきます。年寄りは近ずくなと言いたげに。何もしなくてもしばらくするとそんな街を見捨て田舎に人は快適な住む場所を見つけると思います。家も町も人が手作りでなければなりません。そして美しくないといけません。宇宙都市が快適ですか。あれは見るだけで十分です。 手料理が食べたいというのはチンが多いからです。湯布院の旅館に行くのは、日常の生活が快適でないからです。 私は郵便局とJR をすぐ民営化から国へ戻したほうがいいと思います。高齢者のためにも国民のためにも。