井戸工事完了です。一次造成、杭、井戸が終わりいよいよ基礎工事に入りました。現場で打ち合わせ後、段取りの相談ですが、職人という人種はその敷地の形状や、図面の難しいところを拾い出し、資材の置き場など、ネガティブな話をしたがります。これ異常ないほどの敷地ですらポジティブになれないのが不思議です。「だからなんだ?」という問いかけに、『いや大丈夫です。」と答えます。一度仕事の中身に入ると、さすがと思わせる技量なんですが・・・・・。今多くのオーナーからご相談を頂いています。自分の知識と、デザインで喜んでいただけることはできるだけ動くつもりです。家作りを通して人が心地よくつながっていけば最高です。
2020年2月の記事
オーナーを見て至急動く気持ち
宗像T邸は外構工事中です。既存塀の塗装が終わり、植栽と芝です。ペットのゲージ取り付けや、追加の棚板、絵画や時計の取り付け、鍵の増設、警備の工事などやりながらまた新しい追加依頼が出てきます。毎日現場に走ってます。大手住宅会社のように日にちを決めて一気に工事日を決めたり、儲けない依頼は『できません。』で断ったりできることからさくさく終わらせるという考え方は非効率で、経費がかかるので上司から怒られるようです。セコムなどは自分たちの調査不足などでできないことをわれわれに無償でやらせようとします。公務員的なものの考え方です。オーナーが困らないようにわれわれがセコムの変わりに走り回り、セコムは知らぬ存ぜぬです。そんな会社がホームセキュリティーなどできるはずがありません。悲しい連中です。デザインと、すばやく動くことは大手にできないことです。老体に鞭打ってでも動きます。
コロナと住宅
コロナウイルスが猛威を振るっているようです。いよいよ福岡も感染者が出ました。建築の必需品も中国の工場閉鎖で手に入りにくくなってます。トイレ、キッチン、洗面所、照明器具・・・・いろいろなものの備品は中国で作られており、在庫が少ない状態のようです。経済という分野で、安いもの、大量生産をつきつめると有事の際は混乱が広がります。われわれの使う輸入部材の多くはアメリカですが、それすら、一部は中国です。グローバル化もいいですが、小さな地域での生産活動も大事です。病気で言うと、換気の重要性と、高断熱高気密の要望は反することのようですがそのバランスが大事です。誰も言いませんがクルーズ船を大型マンション、大型ホテルに見立てると、いろんな問題が見えてきます。建築基準法すら怪しい決まりになります。いろいろ考えさせられる問題ですが、知恵を絞り、乗り越えたいものです。
正しいことは正しい。おかしなことはおかしい。
工事に対し、役所であり、銀行であれ、自治会あれ、管理許可する立場の組織は誰より、勉強し、いろんな意見を真摯に受け入れ検討することが信頼信用につながります。話し合いはいつでも応じ、検討し、よりよい決まりに改善すべきです。いつでも声を聞く開かれた組織であるべきです。それができなければ、工務店や職人は理不尽に反抗し、仕事を請けなくなり、オーナーも不信感が増幅します。最近役所は対応がだいぶ変わり、決まりは守るためではなく、よりよい家や町を作るためのものだと認識を変えつつあります。銀行や、法務局などはまだまだ矛盾は理解しててもわれわれにリスクを押し付けます。私は無駄といわれても、法務局や、銀行の役員に話し合いを求め、しつこく意見を述べてます。『言われていることはよく理解でき、納得できますが、決まりがあるので・・・・・」大人の言うことではありません。悲しい高給取りです。昔プロ野球の選手会が古田を先頭に、オーナー側と戦い、理不尽を排除したことが私の記憶に強く残ってます。ナベツネは『たかが選手が何を言うか。』と発言しました。そのとき古田がこういいました。『おかしいと思うことは声を上げないと。』金があっても選手や裏方がいないプロ野球は存在しません。笑顔で、人を楽しませ、よりよいコミュニティーを広げることができない人は少なくても、リーダーや役員になってはいけません。あら捜しより楽しいイベントのひとつでも考えればいいのに。