デザインするか修理をするか

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我々は空間をできるだけデザインしながら新しい住まいを作り上げるリニューアルをしています。オーナーがデザインを任せてくださるのは、プロが作る空間に期待されるからです。ワッセナーのM邸やI邸が多くの人に評価されるのは、既存にこだわらず、新しいものに生まれ変わったからです。一方、オーナーの要望や、考えで、修理に近い依頼をいただき、新しくすることを、リフォームといいます。リフォームは工事屋さんの仕事です。逆にデザイン屋さんが入ると事がうまく進みません。既存の空間のまずいところと古いところを直す感性はオーナー主導型でできる仕事です。難しいものではありません。リニューアルはポジティブな発想で、リフォームはネガティブとは言いませんが、先日もリニューアルさせていただいたワッセナーのM様からいただいた言葉です。「素人では絶対考えられない空間が出来上がり、新築と変わりないものが手に入るとは思ってもみなかった。」T様は「小澤さんたちは中古住宅をきれいにするんではなく、中古住宅を新しい初めて見る住宅にしてくれる。」と言っていただきました。特にワッセナーは街並みと、統一デザインと、歴史が作った味わいを捨てず、新しくよみがえらせることが求められる、エリアです。よくデザイン屋は小さいことを考えてないように言われることがありますが、既成概念や今の暮らしにとらわれすぎで、動線が一歩二歩遠くなっても、それに余りある、心地よさと、美しさと、わくわく感が手に入ります。今まで経験したことがない、居心地の良さは必ず提供しているつもりです。

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