現場は工務店と職人の舞台です。彼らは若いうちにきちんとした躾、教育を教わってない人が多くなり自分本位の仕事をします。工務店も職人がいなくなることを危惧してか叱ることもないようです。自分たちの仕事がどれだけ素晴らしいか、人を喜ばせることができるかさえわかってないようです。ここも自己保全なのか、できない、やれない、聞いてない、間に合わないばかりです。挨拶すらできない人もいます。かつて我々と職人や工務店は運命共同体で、お互いを認め合い、助け合い仕事をしてオーナーに喜んでいただいてました。みんなの顔がオーナーも見えてました。今はその喜びより、隠れてなるべく不要な仕事が来ないようにという考えのようです。幸い私には長い付き合いのプライドがある職人や工務店の社長がいます。我々が少し強引な仕事を持ってきても「合点だ。任せてください。」と言ってくれるし、ホウレンソウもきっちりしてくれるし、一緒にできたものを喜び合えます。できない理由より、どうしたらできるかをお互い考える関係。彼らを大事にしないといけませんが、「がってんだ」が見えなくなると、さようならです。いつも言うことですが作品集は、職人も含め、われわれの仕事を見ていただくものです。作品集でプライドを持った仕事をしてくれると信じてます。
