我々の「美しい家を建てよう。」という活動は、メンテナンスによる維持管理が重要です。ここの所のメンテナンス3例を書きます。築15年のK邸は壁の中にエアコンの冷媒管を入れて外部に配管を見せずに施工したお宅です。エアコンが壊れ買い替えするのに、どこの量販店も業者も外壁に穴をあけ、新たな取り付けしかできず、以前のエアコンの穴や、壁の変色を、新たな工事で直す必要があります。オーナーがどうにかなりませんかという切実な電話です。既存のエアコンメーカーを呼び現場で打ち合わせをしました。難しそうな顔ですが、既存の冷媒感に新規エアコンを溶接でつなごうというアイデアにチャレンジしてくれ、無事以前と変わることなくむしろ穴あけや補修費もかからず、安価で終わりました。オーナーさんは大喜びです。
築4年半のU邸は「シロアリらしきものが大量に飛来して2階の寝室で死んでいるという、涙ながらの電話です。今の時期、巣別れの季節です。4年半ならまだ薬が効いてるはずだと思いつつ伺うと確かに白アリです。業者を呼んで、点検をしてもらいました。食べられてる痕跡や、蟻道は目視できづ、飛来だけであろうと思われます。5年目の薬剤処理をすぐするようにして、念のため駆除剤を仕掛けるつもりです。
湯布院のK別荘は温泉の配管が温泉の成分で、腐食して、交換が必要になり、その工事よりなにより、配管を上手にデザイン性高く隠せるような配管ルートと後のヴァニティーのインテリアを指示してほしいとのことで、湯布院に走りました。設備屋さんと打ち合わせ、スケッチを描いて、オーナーにすぐファックスしました。「お手数かけました。」
メンテナンスは利益を上げるものではなく、こういう経験を今後のデザインや提案によりよく使うための勉強と考え、そしてオーナーさんとのお付き合いで、案内をさせていただいたり、ご紹介をいただいたり・・・・・・・。信頼関係の継続には不可欠なとても大事な分野です。