連休明けは活発に現場からの質問が多くなります。連休中にオーナーとうちあわせたものを現場に早く伝えることが大事です。いつも言うように、品番や色版だけ伝えるのではなく、仕上がりの空間をしっかり説明し、だからこれを使うのだということまで話します。職人の勉強にもなりますし、職人の意見も聞けます。お互い刺激しあいながら成長できる場所が現場です。物を作るということは楽しくもあり、苦しくもあり、厳しくもあり、うれしくもあります。みんなで完成に向かう姿勢が好きです。早速明日から遠方2件の現場です。その後はメンテナンスに回ります。
Category Archives: 未分類
着工前打ち合わせ
2件の着工前打ち合わせでした。賃貸用建売は不動産が音頭をとり、戸建て住宅は請け負い工務店が中心に皆が集まりました。デザイン設計の私は図面説明と、主旨、を離していい物を作っていただけるようにお願いするだけです。昔と違い、デザイン設計屋が偉くもないのに、偉そうにふんぞり返る時代は終わり、施工になると、工務店や職人のお手伝いです。ただいい物を作るためには現場責任者と蜜に打ち合わせ、完成形を伝えるように心がけてます。現場が始まる前はいい緊張感です。
今日F邸引き渡しました。ご家族みんなで引渡しに立会いくださり、喜んでいただけました。いくらか新たに追加工事も工務店にお願いされてました。ありがたいことです。連休前半は密度の濃い仕事が多くほっとしました。後半は打ち合わせとプランです。達成感とすぐ次の緊張感を交互に味わう連休です。
現場での質問の応酬
何度もいうことですが、いい請負工務店は図面で一度家を作るシュミレーションをします。品番や、寸法をほしがるのと同じように、完成形を聞きたがります。作業をする工務店と、作品を一緒に作ろうとする工務店とは姿勢が明らかに違います。大手プレハブメーカーやハウスメーカーは提供したもので作業さえしてくれればいいという考え方ですが、私の家作りはそれでは成立しません。現場は工務店のステージです。彼らの質問が多いほどいいものが出来上がります。信頼できる工務店に支えられて作品ができてることに感謝してます。私も現場で職人さんに質問し、相談します。お互い質問の応酬が大事なことです。出来上がった作品はオーナー、工務店、職人、われわれ・・・共有財産です。
小さなメンテナンス
わたしの大事な仕事に、メンテナンスがあります。多くのご入居者からご連絡いただき、メンテをすることで、会話が弾み、アイデアが浮かび、リニューアルになり、紹介を頂き、作品が生まれます。些細なことも連絡いただくことが何よりうれしく思います。今月だけでも、扉の調整、新設、一枚のタイルのはがれ、天井エアコンの取替え、窓の取替え、玄関ドア塗装、配管やり変え、樋の取替え、キャビネット調整。新規家具の相談、・・・・・。職人と一緒にうかがっていい時間をすごします。築20年30年の自分の作品にも出会え、心が揺さぶられることも少なくありません。家は修行した職人の手で作り上げ、大事にメンテナンスを繰り返すことで、味が生まれ、重厚になることを目の当たりにします。メンテナンスフリーなどというたわごとは認めません。
基本の仕事
2日間出張でした。一件は地鎮祭です。風が強く心配でしたが無事終わりました。近隣挨拶、地盤調査も終わりました。この年でも、粗品を持って近隣挨拶に行きます。顔を合わせてご挨拶しておくことが何よりですし、われわれ世代の仕事の基本です。地縄で配置の確認もしていただき、来週から基礎補強のようです。オーナーからいつも笑顔で言われる、「小澤さんの最高の作品を作ってくださいね。」という言葉はありがたい期待の言葉です。この人に喜んでいただけるようにという素敵なオーナーです。そんな方でないといい作品にはなりません。みんなを楽しく前向きにしてくださいます。都合よくうそをついたり、きいてていやになる自慢をしたり、住宅建築の力も知識も感性もないのに、自分が言えばどうにでもなるとか自分に力がないため人の名前で、自分を大きく見せたり、自分が正しく人が悪いという理論を欠席裁判でやるオーナーもまれにいます。われわれも大工も業者、外構屋も聞くに堪えない程いやになります。しかしおなじかわいそうな人にはなりたくありません。プロの最低限の仕事として、黙って完成させます。笑顔なき怒りの完成を目指すことになります。大人のしつけ礼儀ができてないとびっくりするような人がのさばります。自分が嫌われてることに気づかない人は哀れです。