ついついフレーミングや基礎配筋、配管などハードにおいては、非常に重要でありながら、オーナーへの細かい説明や報告がなおざりになってます。ハードにも、こだわりや、特徴があるにもかかわらず、色、クロス、仕上げ素材等、ソフト面での打ち合わせはすごいこだわりと、時間を使います。上棟までは多くのオーナーさんがお任せいただくのをいいことに、現場での細かいご説明が不足していたように思います。自分たちのコマーシャルの機会を自分たちで放棄しているとも言えます。東区Y邸においても、ご説明不足でした。ご主人とお話しして、現場で、週1,2回お会いさせていただくことにしました。
最近の住宅会社の施工は、過剰なくらい、仮設や、大型クレーン、足場、養生、ガードマン等、見栄えよく工事をしようとしています。そこを目に優しくすることで、イメージアップを図ろうとしているようですが、私からすると、「経済屋」が考える、ビジネス方法です。それで、物以上の価格設定をして、住まいそのものはそれほど魅力的ではなく、格好に金をかけています。安全と近隣に迷惑をおかけしない最低限の養生で、そこをパフォーマンスする必要はありません。そこにお客様から頂くお金をかけず、家そのものの中身をよりよくすべきです。現場が必要以上にきれいすぎます。現場はいいものを作る職人の環境を考え、整理整頓と掃除がなされていれば充分です。何のためのものかをよく考え、経費節約で中身を大事にする家づくりが、「建築屋」がやる仕事です。最後にできた家を見て価格が適正かどうかすぐ結果はわかります。
2012年12月21日の記事
現場での施工説明
category: 新築福岡市東区Y邸