寒くて、雨

category: 新築西区D邸

雨でも、寒くても、職人は黙々と物を作ります。われわれのほとんどのオーナーは「お疲れさんです。」というやさしい言葉と、暖かい差し入れまでいただくことも多々あります。本来家づくりの主役は彼らです。わたしは全体の形や空間をプロデュースする立場です。「こんな森にするからそのつもりで木を植えて。」という関係です。衛生器具や、キッチン、クロスなど、一つ一つはオーナーが楽しく決めていただいていいのですが、空間の統一性は我々の仕事です。西区のD邸は雨の中、型枠が組まれ、月曜日、コンクリート打ちです。寒そうです。高いお金で、立派な型枠や、仮設を用意していい家に見せるメーカーが多い中、安いもので、丁寧にいいものを施工することが本来の建築です。この前のアメリカの現場視察で、それがプロだと知りました。家は安いのに、家に関係ない立派な仮説やパフォーマンスで素人をだますような手法が多すぎます。そのお金は見積もりに入っているのですから・・・・。われわれの現場は素人にはわかりづらくても、必要最低限で行うプロの仕事が見える場所でありたいものです。

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