住宅建築は特別な行為です。生活すべてがかかわるのでいろんな知識、情報が必要です。それは自分の仕事ではないなどと思っている住宅屋がいるとすれば信頼も信用もされません。そしていい家は作れません。先日遠方出張2件あり、K邸は和室について、屏風や障子、古家の長押、床柱、書院などを使っての仕上げを考えています。先祖の残したものを受け継ぐ大事な行為です。絵画、掛け軸、家電、キッチン用品、家具、細かく言うとスリッパや書斎事務機、筆記用具、本、カメラ、・・・・・うまい店まで情報の収集です。勉強しなくても、がんばらなくても、しゅぎょうしなくてもいえを作ることができるシステムを作る暇があるなら、本物の家を作れる人材を育成すべきです。大手住宅メーカーさん聞いてますか?
判断
家作りのためオーナーからある土地の購入を相談されてます。傾斜地で、風致で、がけ条例が道路側も、奥も適用されます。大木の伐採、搬出、重機の搬入搬出・・・・・とにかく難しい敷地ですが場所が気に入られています。法規、工事費など慎重に、検討しなければ判断できません。堀車庫、アプローチ用の長い階段、などお金がかかることばかりです。責任重大ですが前向きに検討して月曜日までにいろいろな業者と相談の上判断します。デザインを決めることも、判断と決断の繰り返しです。そうしながら物を作るという仕事に誇りを感じてがんばります。
ハウステンボスワッセナーはバラが咲いてます。庭を楽しんで手入れされている家は佇まいが町並みに貢献しています。家も庭も大事に手を入れてくださることに感謝です。 
計画依頼、追加工事依頼
着工前打ち合わせ
2件の着工前打ち合わせでした。賃貸用建売は不動産が音頭をとり、戸建て住宅は請け負い工務店が中心に皆が集まりました。デザイン設計の私は図面説明と、主旨、を離していい物を作っていただけるようにお願いするだけです。昔と違い、デザイン設計屋が偉くもないのに、偉そうにふんぞり返る時代は終わり、施工になると、工務店や職人のお手伝いです。ただいい物を作るためには現場責任者と蜜に打ち合わせ、完成形を伝えるように心がけてます。現場が始まる前はいい緊張感です。
今日F邸引き渡しました。ご家族みんなで引渡しに立会いくださり、喜んでいただけました。いくらか新たに追加工事も工務店にお願いされてました。ありがたいことです。連休前半は密度の濃い仕事が多くほっとしました。後半は打ち合わせとプランです。達成感とすぐ次の緊張感を交互に味わう連休です。
現場での質問の応酬
何度もいうことですが、いい請負工務店は図面で一度家を作るシュミレーションをします。品番や、寸法をほしがるのと同じように、完成形を聞きたがります。作業をする工務店と、作品を一緒に作ろうとする工務店とは姿勢が明らかに違います。大手プレハブメーカーやハウスメーカーは提供したもので作業さえしてくれればいいという考え方ですが、私の家作りはそれでは成立しません。現場は工務店のステージです。彼らの質問が多いほどいいものが出来上がります。信頼できる工務店に支えられて作品ができてることに感謝してます。私も現場で職人さんに質問し、相談します。お互い質問の応酬が大事なことです。出来上がった作品はオーナー、工務店、職人、われわれ・・・共有財産です。
小さなメンテナンス
わたしの大事な仕事に、メンテナンスがあります。多くのご入居者からご連絡いただき、メンテをすることで、会話が弾み、アイデアが浮かび、リニューアルになり、紹介を頂き、作品が生まれます。些細なことも連絡いただくことが何よりうれしく思います。今月だけでも、扉の調整、新設、一枚のタイルのはがれ、天井エアコンの取替え、窓の取替え、玄関ドア塗装、配管やり変え、樋の取替え、キャビネット調整。新規家具の相談、・・・・・。職人と一緒にうかがっていい時間をすごします。築20年30年の自分の作品にも出会え、心が揺さぶられることも少なくありません。家は修行した職人の手で作り上げ、大事にメンテナンスを繰り返すことで、味が生まれ、重厚になることを目の当たりにします。メンテナンスフリーなどというたわごとは認めません。











