無理してでもベストを尽くす現場

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ワッセナーのK邸現場に行きました。オーナーがいまなおいろんな迷いや要望があるようですが、現場は構造をどうして補強するか、柱や梁、筋交いの撤去に伴う恐ろしさを感じながらなんとか新しい構造の考え方を模索して打ち合わせしながらがんばっています。棟梁、大工、工務店社長、私、・・・みんなが寄って知恵を出し合います。解体してわかることも少なくありません。責任ある工事です。既存家屋のリニューアルはある意味新築より知恵も手間もかかります。なんでも自由にできるわけではありません。その中で素敵な空間を作ることは誰でもできることではありません。お互いの意向を尊重しながらも、建築の基本や収まりはないがしろにはできません。こうしてワッセナーのリニューアルをやってきました。その作品は簡単にできたものではなく、多くの迷いや決断や多大なる手間の上で完成したものです。無理した収めや要望で美しいものはありません。構造工事が終わるまで緊張感があります。