Dアートの現場レポート

大きな病院のサテライトを作るということで、院長ご夫婦や事務長など参加して打ち合わせを行いました。クリニックとしての機能をどこまで持たせるか、敷地の有効利用など２時間ほどの会議でした。マンションに囲まれた立地でデザインの方向性をお話して私の提案を提出することになりました。７０坪の建物です。がんばります。こういう仕事に携われることに感謝します。

南区Ｔ邸が引き渡され、ご家族と食事をさせていただきました。久しぶりのシーホークです。料理はいまいち残念でした。お子様も含めご家族がとても素敵でずっとお付き合いさせていただきたいお客様です。いろんなダメージがあったリニューアルでしたがうまくできたと思います。コーディネーターと奥様の作品です。いい出会いでした。引き渡して本当のお付き合いが始まります。メンテも含めオーナーとの共有財産です。完成写真も撮らせていただきご紹介します。

福岡は東京などに比べ建築文化が貧しいと思います。資本が少ない言う人もいますがやはり心ある人の関わりです。シーホークやハイアットリージェンシー、レジデンシャルスイート、海ノ中道など、生まれ変わるのではなく経済屋の倫理で改装され、当初を上回るものはありません。海外の人が来なくなり、コロナで苦しんだ結果が『変な改装。』です。色、空間、バランス、ｲﾝスタ映えか何か知りませんがモダンで金のかからない悲しいものばかりです。東京のそれとは差が開く一方です。住まいも近いものがあり、個性やデザイン性やこだわりの町になりかけてた福岡がいまや三流都市です。おいしい主役級は東京資本にいいようにやられ、守るものは守れない地場企業。残念です。

工事以外にわれわれの場合いろんな依頼を受けます。輸入の家具、照明、キッチン用品、小物の手配や、家電の手配、手持ちの家具の塗装、生地の張替え、カーテンやカーペットの洗浄、絵画や写真の飾りつけ、カビの退治や小動物の駆除、家具小物の買い物の同行、今は少ない時期ですが、アメリカ同行もあります。看板の設置やデザイン、クリスマスの照明も含めた飾りつけ、・・・・・できることは何でもしますが、オーナーのこだわりが見えてこそのお手伝いです。そして依頼で育てられてます。

薬局の建設に伴い、医院のデザインを考えています。隣接の土地もあわせランドスケープが大事です。敷地をデザインして全体が統一されます。こういう夢のある仕事はオーナーと素敵な夢を語ったりするお付き合いから生まれます。いいデザインは採用いただけるし、だめだと前に進めません。ある意味厳しくもありますが収支すべての考えではできないデザインを目指します。近隣のランドマークがクリニックであることは素敵です。また先生が言われる災害時やいざというときに地域に開放されることがホスピタリティ－の役目のひとつになれれば最高です。こういう趣旨の話にかかわれることはデザイン屋冥利に尽きます。鉛筆に気持ちを託してがんばります。