2014年11月12日の記事

施工中のオーナー

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工事が始まると、オーナーは図面と違い、初めての自分の家を感覚でとらえます。そして喜んだり戸惑ったりされます。地縄や基礎では、小さい、狭いといいながら不安な顔になり、雨を心配され、棟があがると思ったより大きいとか高いとか喜ばれ、それから手作業に入るので、遅遅として工事が進まなく感じられるようです。断熱や通気層や防水紙や性能工事はおもしろくありませんが大事な工事です。造作になってくると、迷われることが多くなります。パントリーやクローゼットの形、タナ、パイプ・・・・・色や仕上げになると迷いから悩みになる方もいらっしゃいます。追い詰められたような感じになると楽しさやうれしさがなくなり、いい家になりません。重箱の隅をつつくように、まずいところ探しや、検査官気取りで職人を追い詰める方や、施主を表に出し、変更続きで工事が進められなかったり、発注が無駄になったりすることもあります。いろんな経験を踏んでこの年になり、オーナーさんに何を説明し何を語らなければいけないか少しわかってきました。場合によっては強く抗議することも大事です。施工中たのしく家づくりをしていただけるかどうかも我々の大事な仕事です。信頼しあい、気さくに意見を言い合える関係が何よりです。「お客様に深く入り込むな。」という住宅メーカーのお偉いさんによく会いますが、その会社いい家を作っていません。いい家を作るにはオーナーの意見を聞き、自分の意見や経験を伝え尊重しあうことが大事です。そしてうまく現場が進まない理由をオーナーのせいにする現場は、全ての家づくりの工程に問題があります。職人をさりげなく気遣って下さるオーナーは最高です。

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