リニューアル現場

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腐食や雨漏り、強度など調査をしながらのリニューアルは新築より時間がかかります。増築部分の基礎を打ってました。監督の決断と指示が大事です。信頼できる工務店の社長が仕切ってくれてます。東京のオーナーY様は2棟目の依頼です。われわれのように、お金も人もない弱小企業は作ったもののできばえだけで勝負しなければなりません。毎日が勉強です。

設計検査

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工務店から完成前に伴う設計検査の依頼があり現場に向かいました。全体のバランス、色、そして細かい電気、設備、・・・・。各職人も集合して、チェックです。一通り終わった後、オーナーからの希望で、絵画の設置位置とチョイス、家具などのアドバイスをして帰りました。

ドーマーと煙突が主役

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デザインには狙いがあります。商業建築において広々とした敷地、見通しがいい敷地には横に広がるバランスのいい平屋が目を引きます。それでいて周りに威張らず、町並みに貢献するものを良しとします。足場が解けてその狙いがうまく要ったかどうか見に行こうとつい現場に向かいます。ドーマーと煙突が差別化を感じます。普段は脇役のドーマーと煙突です。青空によく生えます。駐車場や、シンボルツリーができるとより平屋のよさが出てくると思います。オーナーも喜んでくださってます。

まもなく竣工K邸

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遠方の現場であるK邸ですが交通費がかかろうと、いかなければ進みません。体もお金もダメージですが、現場についてできばえを確認し、職人と話すと、ダメージも癒されます。工務店の社長や棟梁はもとより、塗装、クロスなどの職人も、「できるとすごくいいですね。」と笑顔です。スタートしたときには、大きさと、難しさで、暗い顔でしたが別人のようです。こんな喜びがものづくりの醍醐味です。1年から2年かけて、デザインし、打ち合わせ、発注し、申請、そして施工、・・・・完成の喜びはものうりのビジネスでは味わえません。またひとつ、いい作品が生まれそうです。

現場は何かしら学べる場所。

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今私は、デザイン設計の仕事なのですがどうしても勝手に現場に足が向きます。職人や、材料や、空間や、プロポーションや、色や・・・現場に行くと反省と、自信と、ひらめきと、修正が頭に浮かんできます。昔から言われているように、現場は何かしら学べる場所です。なんだか年々学べるものは増えていくから不思議です。オーナーや職人とものづくりの現場で打ち合わせる時間こそが最高の時間です。竣工間近の建物は小さなことに手を入れて、バランスの微調整をしますし、上棟には建物全体のプロポーションの修正が必要と思うときは工務店やオーナーと話し合いです。みんなの意見を寄せ合う現場はいいものが完成します。現場は役所の検査や、追加原価や、工期や、利益を考えることは当然ですが、それが一番ではありません。特に役所などはしごとの邪魔にこそなれ、仲間にはならないのですから。愚痴ります。「何棟もの家を真剣に作り引き渡してきたわれわれが、ものづくりの経験も力もない役人の審査や検査を受けなければならないのか、役所の働かない時間の設定で、多くの無駄な時間を役所のいいなりでとられるのかわかりません。」

責任回避の仕組みとデザイン重視の仕組み

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今コンプライアンスという考えのもと、打ち合わせ事項、決定事項を細かく書いて、オーナーにサインをいただき、おかしくても「あなたたちが了解してのことなのですよ。」という仕組みが家作りの主流のようです。それで発注して、できたものへの文句を言わせず。追加原価を出さず、利益を確保するやり方です。われわれの最終目的は素敵な美しい家をつくことです。そのための打ち合わせ議事録であるべきです。われわれとオーナーが、模型や室内パース、作品集、ご入居者案内、ショールーム案内を繰り返し、物事を決めていく仕組みこそ、デザイン重視の家作りです。それでも納得いかなければやりかえるべきです。美しい家にたどり着く努力をしてると、できた作品が次の受注を生みます。

ご入居者からの連絡

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多くのご入居者からご連絡をいただけてます。メンテ、ライフスタイルの変化による家のリニューアル、車庫、外構、家具、照明、・・・。そしてご紹介。自分の仕事を検証する上で、ご入居者からの連絡は自信になります。オーナーと、いい関係が保てるかどうかは私の仕事の価値観で一番大事なことです。ご入居者への自分の責任として体の健康管理とこの家作りを継続することだと思っています。家作りなんかむずかしいものではなくお互いの信頼の元で、楽しく話しあえばいい家はできるのです。建てた後も、特別な関係として、いいお付き合いを続ければ、家は年月とともに、いい味が出ます。家は人が現場で話しあいながら作るものです。工場で作るものではありません。 

模型

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私は基本デザインが終わると模型を作ります。全体のバランスのチェックが主な目的で、エクステリアの計画、カラー計画にも役立ちます。住宅建設に模型は必須です。オーナーはもちろん、工務店や職人にこれから作る家を認識いただくには何よりです。先日東京で、建築の日本展を森美術館で見ました。丹下健三の自邸の模型が大きなスケールで展示されていて、一目見ただけで、プロポーション、バランスのよさがわかります。模型を作らない家作りは物売りでしかないといっていいでしょう。デザイン画から、基本設計、パース、模型と検証していき、造るための実施設計は最後に造り手のために作成されるのです。

すごいオーナー

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私にデザインを依頼していただけるオーナーは私のデザインした家を少々遠くても見に来ていただけるし、ご入居者もそれを受け入れて歓待していただけます。幸せな住宅屋だとつくづく思います。家具や、照明、リネンなども、平気で東京とかまで見に行かれます。よく話し、よく動き、楽しく家を考えていただきます。そういう家作りだからでしょう、築30年のリニューアルや、声をかけていただけます。年月が本物の材料を重厚に変えてくれます。

佐世保、ハウステンボスワッセナー

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ハウステンボスワッセナーY邸の現場に行くと、多くのご入居者から声をかけていただき、食事のお誘いやご紹介などもいただきました。ありがたいことです。この町は私にとっていい出会いや、いい作品や、人とのお付き合いとか・・・・・大事なところです。微力ながら守るべき町だと思ってます。Y邸は難しいリニューアルです。みんなで集まって話し合いひとつずつ解決していってます。その後佐世保市内のスペックハウスの現場にいきました。私は基本デザイン提出の仕事ですが。かなり建ち上がり、町ができていってます。佐世保らしい住宅地になると思います。オーナー宅にご挨拶に行き、いつながら明るく、楽しい奥様とお会いして元気をもらい帰路につきました。